2016/12/22

2016年 おすすめ技術フォーラム動画・資料ピックアップ

この記事は SRA Advent Calendar 2016 参加記事です。

昔と違って、今は様々な技術フォーラムの動画や資料が投稿されていたり、
ハンズオンサイトがあります。
この年末年始の機会に 気になる動画・資料を見たり、ハンズオンをやってみてはどうでしょうか。

今回、個人的に気になったものを紹介したいと思います。

■Microsoftフォーラム de:code2016

5月に行われたMicrosoft最大の技術フォーラム、de:code2016です。
開発者だけでなく、ITPro向けのセッションも多くあります。
また、今年はMicrosoft以外の 他企業やOSSの有識者も多く登壇し、
オープンソースや他社との技術連携が大きく進んでいる印象を受けました。

de:code2016公式サイト

このde:codeに参加するには6万円前後 参加費が必要なのですが、
なんと そのセッション内容の動画・資料のほとんどはMSの動画サイト、
Channel9で無料で見ることができます!

Channel9 de:code2016

de:code2016の本サイトから気になるトピックを確認し、
Channel9から動画を探してみるとよいでしょう。
個人的に面白いと思ったセッションをいくつか紹介します。

-------------------------------------------

ハイブリッドな Active Directory の設計 ~Windows Server 2016 版~


登壇者の安納さんの説明はいつもわかりやすく、
わかりにく認証系の話も
現在の課題は何か、そしてそれをこの技術によってどのように解決していくことができるか
丁寧に説明されています。

今後クラウドサービスのさらなる発展や、モバイル利用前提の運用を考えると
このオンプレミスとクラウドの認証をどのように管理し、解決していくかはとても重要です。
他の安納さんのセッションもとても興味深いので、是非 見てみてください。



-------------------------------------------


オープンソースから見たマイクロソフト


Rubyのまつもとゆきひろ氏が登壇し、OSSの歴史とその中でのマイクロソフトとの対立についてをお話されています。
とても刺激的な内容で、MS製品に携わっている人以外にも見てもらいたい内容です。

実際、昔のある種 MS帝国の独裁的な様相から時代は変わり、
Windows上での Bash対応などAPIの垣根が取り払われたり、
Powershellや.Netオープンソース化など、
様々な面で歩み寄りが進んでいる と思います。

今後のSEは、MS製品だけが得意、またはLinux、OSS製品だけが得意という構造から
本当に良いものをユーザーに提供すべく、
フレームワークにとらわれないマルチプレーヤー的なSEが必要になってくるのかな、
とも思いました。
(さらにクラウドサービスもからんでくるので、ほんとサービスの多様化が著しいですね)

-------------------------------------------

Pepper × Microsoft Azure 協業の舞台裏 ~未来の商品棚から広がる世界~


街でもよく見かけるようになったPepperくんと
MSクラウドサービスAzureの協業が、今年始めに打ち出されました。
いわゆるIoT技術を使用し、クラウド上のIoTHubを介し、
様々な情報を簡単に連携することができるようになるとか。

顔認証技術も飛躍的に進んでおり、
例えばある街で見かけたPepperくんと会話し、
また別の街のPepperくんと会話すると
「お久しぶりですね!ご旅行ですか?」なんて言われたりするようになるかもしれないですね。

PCやサーバ、モバイルでのITから、
クラウドとの連携で様々な設備やモノとも連動するようになり、
今後ますますSE の需要は高まってくる、そう思わされるセッションです。

-------------------------------------------

de:code2016には まだまだ面白いセッションが多くあったので、是非のぞいてみてください。

■Interact x Cloud Samurai 2016 Summer

6月に開催されたMicrosoftのクラウドテクノロジを焦点としたイベントです。
マイクロソフト社員の方や現場の第一線で活動している方の話を聞くことができました。
資料は以下のサイトから見ることができます。

Interact×Cloud Samurai 2016 Summer

上記のサイトに資料はないものの、
キーノートセッションで語られたMS高添さんの話が印象に残っています。



3つのシンキノウを押さえる。
芯(Core)となる機能をおさえることで、技術にふりまわされることなく、
新(New)となる機能をおさえることで、よりよいサービス向上をめざし、
新機に脳(Brain)をとりいれることで、従来と違った成果を生み出す。

色々変化はあるものの、それを乗り越えると違った世界が見えてきます。
確かに変化に対応することは大変ですが、
その先には新しい可能性を目の当たりにすることができ、
それこそが この業界の面白さでもあるので、
高添さんの話を聞いて勇気づけられました。
この変化、楽しんだもの勝ちですね!

■vFORUM2016

VMwareの最大の技術フォーラム vFolum2016も資料が公開されています。
サイト登録が必要ですが、最新のvSphere6.5やVMWareNSX、VirtualSANにVMWareHorizon7についてなど
入門から専門的な内容までVMWare製品について幅広くとりあげられています。

vFORUM Online 資料ライブラリ
(追記:残念ながら、12/22をもって公開期間終了だそうです。。)


私自身は、少しvMwareの技術を追えていない時期が続いていたので
vFolumへ 話を聞きにいったのも3年ぶりくらいでした。
当時vSANがまだ出る直前くらいで vSANのセッション数も1つくらいしかなかったのを覚えています。

VDIに関するセッションも多く、中でもおすすめはどのように設計を進めていくかを
丁寧に説明された、以下のセッションです。


Horizonの設計を極める-Design(設計)のノウハウ公開

Horizon導入の際に何から手をつけてよいかわからない場合など、
このセッションを見ることで、おおよその流れを押さえることができます。
何を決めておく必要があるか、どのような観点でコストのバランスをとるかなど
濃密に説明されています。

■VMWare ハンズオンラボ

2016年の話にかぎったものではないですが、
VMWareの各製品の機能を実際に触って勉強できるハンズオンラボが提供されています。

VMWareハンズオンラボ

vCenterやvSANなどの動作確認などは、家で準備する、
というわけにはなかなかいかないので 実践的に勉強するにはとても有効です。
実際、私も今年はvSANを扱う機会があったのですが、
事前にこちらのハンズオンラボで予習していたのでスムーズに取り組むことができました。

日本語マニュアルも充実しているのでオススメです。

■Microsoft Ignite2016

USで5日間かけて開催されたMicrosoft最大級のイベント、Ignite2016です。
700セッション、800時間超という膨大な動画を見ることができます。

正直、多すぎて私もまだ手をつけられていないのですが
気になる分野の内容はきっと見つかると思います。

Microsoft Ignite On-Demand

■Microsoft Tech Summit2016

上記のIgniteをうけて日本で開催されたのが、TechSummitです。
ITPro向けの内容で100以上のセッションがあります。

Microsoft Tech Summit

こちらの資料はまだ一部の公開のみのようです。
面白そうな内容が多いので、年末までに全公開されると嬉しいんですけどね。
各登壇者のブログ経由で資料閲覧のリンクがあったり、
以下サイトでピックアップされた動画・資料を閲覧することができます。

Microsoft Business Connection

■まとめ

私も全然見切れていないし、他にも色々なセッション資料が公開されていると思います。
是非、おすすめの資料やサイトがあればおしえてください!

2016年もあとわずか。2017年もがんばりましょう!

スポンサーリンク

スポンサーリンク